こんにちは。
柳ケ瀬商店街でオーダースーツ店SATSUKI TAILORを経営している水野といいます。
年は今2020年1月時点で30歳です。
この年で老舗商店街の仕立屋さんというと、
先祖代々続いているところの息子さんとよく勘違いされます。
ありがたいところですが、
実は、2015年の12月に自分で創業したまだ若いお店なんですね。
老舗感を求めていた方ごめんなさいね。
若さと勢いで頑張ってきた当店ですが、岐阜の地域の皆さんに支えてもらい、
創業しても7割がつぶれてしまうと言われている
創業3年の壁を乗り越えることができました。
そして、昨年、ちょっとしたご縁に恵まれ、
柳ケ瀬本通りというメイン通りに中古ビルを購入させてもらい、
店舗もそちらに移しました。
お陰様で広さも旧店舗から2倍になり、
これからもっと幅広く地元の人々に愛されるお店作りを心掛けていきたいと思います。
そして、今ではこのビルの上に住まいも移しましたのでまさしく
名実共に柳ケ瀬の人間となりました。
*元々、水野は、多治見の出身で、店を出すまで岐阜市との接点はほぼ0でした
そして、購入当初はまだ29歳ということもあり、20代で柳ケ瀬にビルを買った男としてちょっとだけ注目を浴びていくつかメディアにも取り上げていただきました。
その中で、ビルを買って何か変わった??という質問を多々受けてきました。
中古ビルを買ったことで何が一番変わったかというと街に対する覚悟の変化でしょうか。
今、私は、柳ケ瀬のオーナーとしては最年少ですし、独立型店舗の店主としても最年少です。柳ケ瀬はご存知の通り、老舗商店街です。そのため、店舗もそこに暮らす人も、そして商店街全体としても高齢化が進んでいます。バブルの崩壊後、大手百貨店の撤退から始まり、昔の栄光がなくなり、街から人がいなくなったと言われた時期から20年ほど経ちました。
今はかろうじて店舗も残っていますが、店主の高齢かも進み、10年後も続ける難しいところも非常に多くあります。
そうなった時にこの商店街はどうなるのか??
これほどの大型商店街を維持するのはとても難しくなります。
今までは私も一テナントの人間でしたので厳しくなったら他所へ出ていけばいいやという考えでしたが、今はそういうわけにはいきません。
この先このエリアで商売をしていく期間が誰よりも長い分、このエリアを何とかしなければという想いは誰よりも強くなったというのは間違いないと思います。
そう覚悟を決めてから、これまでそこまで関わっていなかった商店街の活動に積極的にかかわるように。その中で色々と活動を始めたのですが、まず必要なのは、商店街内にも、商店街外にも柳ケ瀬をよくしようと思って活動するための仲間を作ること。
そうして柳ケ瀬エリアの若手世代の知り合いに声をかけ、仲間を一人、また一人と増やしていきました。 すると、同じエリアで事業を営む若手同士でも意外と交流がないことを知りました。活動をしていく中で、こうした繋がりに感謝して下さる仲間も増え、また新しい人が仲間にも増えと着実に輪が広がっていくのを実感しました。
2019年はそうしてひたすら仲間を集め、2020年についに柳ケ瀬商店街青年部を立ち上げることとなりました。
柳ケ瀬というのは確かに、老朽化し難しい課題もたくさんあります。しかし、柳ケ瀬を良くしたいという想いでこれだけ多くの同世代が集うというのも、柳ケ瀬にまだまだ可能性が多くある証拠だと思っています。
時代もちょうど、令和に移り変わり、新たな柳ケ瀬商店街を作っていくのにいいタイミングだと思っています。前の世代の方々が作ってきてくれた柳ケ瀬商店街活性化の流れを更に進めるべく、我々若手世代が一致団結して、商店街に積極的に絡んでいく、そんな流れを作りたいと思っています。
令和の柳ケ瀬は我々青年部の活動にこうご期待!!